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次に向かうのは、ロマンティック街道の中でも屈指の人気を誇る街「ローテンブルク」。
「中世の宝石」と称されるこの街は、当時の街並みが驚くほど良好な状態で保存されており、まるで時間が止まったかのような風景が広がっている。

ロマンティック街道

ディンゲルスビュールを後にし、のどかなロマンティック街道を北へ。
ゆったりとした時間の中で、次第にローテンブルクが近づいてくる。
ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)

やがて、城壁に囲まれた街が見えてきた。
シュピタール門(Spitaltor)

南側の玄関口「シュピタール門」に到着。
16世紀に増築された比較的新しい門で、特徴的なのは“8の字”のような平面構造。侵入者を迷わせるための設計で、防御力の高さはこの街随一だという。

巨大な要塞のような迫力に、思わず足が止まる。

門の外からはまだ街の様子は見えない。


紋章が掲げられた重厚な門をくぐり、いよいよ中世の世界へ足を踏み入れる。

「あれ?思ったより人が少ない…?」
ベストシーズンにもかかわらず、入り口付近は意外なほど静か。

しかし奥へ進むにつれて、徐々に街は活気を帯びていく。
ジーバース塔(Siebersturm)

プレーンライン

やがて現れるのが、ローテンブルクで最も有名な景観「プレーンライン」。
坂道に佇む木組みの家々と、その奥にそびえるジーバース塔。
まさに絵本の中のような、中世そのままの風景だ。
ヨハネ騎士団の紋章

かつてヨハネ騎士団の館だった建物は、現在「中世犯罪博物館」として使われている。
中世犯罪博物館(Mittelalterliches Kriminalmuseum)

入口には晒し台が展示されている。
首と両手を固定され、人前で恥をさらす——そんな刑罰が実際に行われていた時代背景を、リアルに感じさせる。
ゲオルクの泉(St. Georgsbrunnen)とマリエン薬局 (Marien-Apotheke)

広場にある「ゲオルクの泉」には、ドラゴンを退治する聖ゲオルクの像が飾られている。中世において泉は生活と防災の要だ。
その奥には、15世紀から続く歴史ある「マリエン薬局」が佇んでいる。
マルクト広場

街の中心「マルクト広場」に到着。
ドイツの街ではおなじみの風景だが、教会と市場が一体となったこの空間こそが、人々の生活の中心だったのだろう。

この日も広場には露店が並び、観光客と地元の人々で賑わっていた。
市庁舎本館



広場に面して建つ市庁舎は、少し変わった造りをしている。
手前のアーケード部分は16世紀のルネサンス様式、
奥にそびえる白い塔は13〜14世紀のゴシック様式。
火災による再建の結果、異なる時代の建築が一つに融合しているのだ。
白い塔には登ることができ、赤い屋根が連なるローテンブルクの絶景を一望できる。
市庁舎ホール


市庁舎の隣にはホールがあり、外壁には日時計・日付表示・時計が並ぶ。
さらに、一定の時間になると窓が開き、「マイスタートルンク」の物語を再現したからくり人形が登場する仕掛けも。
城壁と塔の街
ローテンブルク旧市街には、なんと42もの門や塔が現存している。
これは中世の城壁がほぼ完全な形で残っているため。
まさに“生きた歴史”そのものだ。
レーダー門(Rödertor)

街の東側に位置する、街で唯一上ることができる塔。
この門は、かつて街へ入る際の関税所(通行税を徴収していた)の役割があった。
ブルク門(Burgtor)

旧市街の西端にある門で、街で最も高い塔を持つ。
ここにはかつてローテンブルク城があったが、14世紀の地震で崩壊。
現在はブルク公園として整備されている。
マルクス塔 (Markusturm)」とレーダーアーチ (Röderbogen)


街の中心にある石造りの塔とアーチ。
本来なら外壁にあるはずの構造だが、これらは12世紀に築かれた“最初の城壁”の名残。
街の拡張に伴い、城壁が外へ広がっていった結果、現在は中心部に取り残された形になっている。
門塔には外敵からの防御や見張りの目的もあったので、壁面には銃口が開けられている。左側に見えるのは、かつての監獄だ。
ローテンブルクの魅力は、まだまだこんなものじゃない。
後編では、さらに街の奥へ——。
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