数々の映像作品のロケ地として知られる、旧・上岡小学校へ行ってきました。

明治12年創立、平成13年に閉校。
いまもなお当時の姿を残す、木造平屋の校舎です。
この場所を知ったきっかけは、乃木坂46の楽曲「4番目の光」のMVでした。
画面越しに見たその風景があまりにも印象的で、「いつか行ってみたい」と思い続けていた場所です。
ただ、自宅からは約170km。
気軽に行ける距離ではないし、どうせならあのMVと同じように桜の季節に訪れたい——。
そう思っていた場所に、ついに足を運ぶことができました。

校舎の入口にあるポストから、すでに空気が違います。
時間が止まったような、独特の静けさ。

木造校舎ならではの質感は、やはり格別。
どこを見ても、ただ“古い”だけではない味わいがあります。


廊下を歩くと、床がギシギシと音を立ててたわむ。
その音すら、この場所の一部のように感じられました。


教室には木製の机と椅子。
懐かしさを感じつつも、自分が過ごしてきた時代とは少し違う空気感。

自分の学生時代はこんな机と椅子だったな・・・。
記憶とこの場所が、だんだんと重なっていきます。

壁際には「DRY COPY MACHINE」と書かれた機械。
おそらく昔のコピー機でしょうか。
こういう細かなディテールも、当時の生活を想像させてくれます。



この校舎は、多くの映画やドラマのロケ地として使われてきたそうです。
歩いていると「見たことがある景色」がふいに現れるのも納得です。

中でも印象的だったのが、この階段。
光の入り方や木の質感がとても美しく、思わず見入ってしまいました。
「4番目の光MVより」©乃木坂46LLC
MVの中では、こんなシーンで使われていた場所です。


窓を開けると、ガラガラと大きな音を立てる木枠のガラス。
その無骨さが、むしろ心地いい。

渡り廊下の先には、広々とした講堂。

「4番目の光MVより」©乃木坂46LLC

体育館へと続く渡り廊下。

ん、この柱は・・・。
「4番目の光MVより」©乃木坂46LLC
校舎のそこかしこでMVと同じ景色が広がっていて、少し不思議な感覚になります。

音楽室でしょうか。
ふと、自分が鼓笛隊で大太鼓を担当していた頃のことを思い出しました。


夕方になると、やわらかな光が校舎の中に差し込み、
空間全体がよりいっそう穏やかな雰囲気に包まれます。

最後に、校庭の二宮金次郎像に軽く挨拶をして、学校を後にしました。
ずっと画面越しに見ていた場所に、自分が立っている。
その実感が、静かに残る訪問でした。


