旅の記憶。

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木のぬくもり溢れる軽井沢南教会

元旦。

世間の人々がお寺や神社へ初詣している頃、私は寒い軽井沢の教会にいた。

別にクリスチャンというわけではない。


初めて訪れるこの教会は軽井沢の南の外れにあった。

 

こぢんまりとしているが、木のぬくもりが感じられる暖かな教会だ。

 

扉は開いていた。

中をのぞいてみたが、真っ暗で人の気配はない。

玄関付近にあるチラシなどを見ていると、ほどなく牧師さんが帰ってきた。

牧師さんは突然訪問した私を暖かく迎えてくれ、中の電気を灯けて暖房まで入れて下さった。

 

「どうぞ自由にゆっくりしていって下さい。」

と仰って頂き、いささか恐縮したが、

お言葉に甘えてベンチに腰掛けしばらく居させてもらうことにした。

 

壁に掛かる十字架は白樺だろうか。

少しの時間だったが、牧師さんとお話することが出来た。

気さくでとても感じのよい方だった。


元旦のヘンな時間にも関わらず、暖かく迎えて下さった牧師さんに感謝の気持ちを込め、玄関の献金箱に少しばかり献金をさせていただき、教会をあとにした。

 

 

振り返ると屋根から煙が立ち上っている。

そろそろ夕食の支度だろうか・・・。

外は氷点下の寒空だったが、なぜだか私はちょっぴり暖かい気持ちになっていた。

 

浅間山など、素晴らしい冬景色も見られて心洗われる正月だった。

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