旅の記憶。

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東日本大震災直後のロンドン訪問 第2話

搭乗したブリティッシュ航空008便は、何事も無かったようにロンドン🇬🇧ヒースロー空港に着陸した。

 

後で考えると、飛行中にあれほどの大災害が出発地の日本で起こったのだから、キャプテンスピーキングがあっても不思議ではなかったがアナウンスは何も無かった。

降機すると何やらロビーが騒がしく、乗客たちがロビーのテレビに群がっている。

私も何だろう、何か大きなニュースかな位のつもりでその輪に加わった。

モニターには津波で車などが流されている光景が映し出されていた。

「あぁ、またスマトラあたりで津波があったのかな」などと考えながらぼんやり見ていたのは驚くことに仙台空港の光景だった。

日本で大地震

津波で被害甚大!

原発がヤバいらしい!

等の情報が周囲から断片的に聞こえてくる。

急いでガラケーF-04Dの国際ローミングをオンすると、待ってましたとばかりにセンターに溜まっていたi-modeメールが一気に着信した。

地震ヤバい!そっちは大丈夫?」

私は地震発生時、ロシア上空を飛んでいたので、もちろん大丈夫なのだが、家族は心配してくれているようだ。

「そっちこそ大丈夫なの?」

揺れは大きかったものの、棚の上の物がいくつか落ちた程度で大きな被害は無いとのこと。

とりあえず一安心だったが、原発が相当ヤバいらしく、それがメルトダウンでもしたらと思うと不安で仕方がない。家族も私がいないので相当不安がっている。

これは旅行を中止してすぐに帰らなくてはと思い、ブリティッシュ航空のカウンターへ向かった。

カウンターの女性スタッフが言うには、とりあえず明日の日本行きは欠航。その後はまだ分からないが、おそらく欠航だろうと。JALANAも同様らしいとの話だった。

大変な事態だが、幸い我が家の周辺ではコレと言った被害は出ていないし、何より帰りの飛行機が飛ばなくてはどうすることも出来ない。

私は事態の推移を見守りつつ、旅程を継続することにした。

 

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2011年3月11日 訪問

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